2019年月報4月号巻頭言「ガリラヤで会おう」

「あの方は、あなたがたより先にガリラヤへ行かれる。かねて言われていたとおり、そこでお目にかかれる。」(マルコによる福音書16章7節)

3月23日(土)に、日語部主催のゴスペルチャリティーコンサートが行われました。シカモア教会では、数年前までホームレスを支援するプロジェクトを行なっていましたが、ここ数年はそうした慈善事業を行えずにいました。そこで今回、ゴスペルチャリティーコンサートを行い、そこで集められた募金を元手に新たなホームレス支援プロジェクトを立ち上げようと企画をしたのです。

コンサートに出演してくださったのは、元幼稚園保護者でゴスペルシンガーの方と、日本から来られたその友人でプロのミュージシャンの方々、そして現幼稚園保護者で構成されたゴスペルクワイアでした。力強く、心のこもった歌声に、会場はとても素晴らしい雰囲気に包まれました。

集められた募金は$362となりました。これから近隣のホームレス支援のために用いていきたいと考えています。皆さんのご支援を感謝いたします。

いよいよ私たちはイースターを迎えます。イエス・キリストが復活された朝、女性たちが墓に行くと、そこにイエスの姿はなく天使が待っていました。天使は彼女たちに「ガリラヤに行けばイエスに会える」と告げました。

新約聖書において「ガリラヤ」とは、単に地名を意味するのではなく、人々の日常を意味しています。特に、人々の日常にある寂しさや、痛みのあるところを、聖書では「ガリラヤ」と表現するのです。復活したイエスはもう、私たちに先立って「ガリラヤ」におられる。それは、この社会の寂しいところ、痛みのあるところにイエスがおられるのだということです。

私たちのホームレス支援にも、イエスが先立って歩んでおられることを思います。「ガリラヤで会おう!」イエスは今、そう私たちに語りかけ、新たなホームレス支援プロジェクトの取り組みを祝福してくださっていると信じます。

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